《 女風をはじめてみて 》

最初はただ"性感の技術で勝負する世界"だと思っていました
しかし実際に飛び込んでみたら——想像の何倍も奥深かったです

𝕏の運用、発信、ブランディング
地味で孤独で誰も褒めてくれない毎日
数字が伸びない日やお茶の日は自分の存在そのものを否定されたような気がして携帯を閉じたくなりました

けどやめなかった
「M性感の看板に甘えたくない」
「自分の力で、誰かの記憶に残るセラピストになりたい」

そう思って眠れない夜も発信を続けました
もがいて傷ついてそれでも前に進み続けました

——その先に思いがけない喜びが待っていました

「初めてイケたんです」
そう言って泣きながら抱きしめてくれたお客様

「人生で1番気持ちよかった」
照れながら手を握り返してくれた人

「感度が上がって、夫婦生活が戻ってきた」
「また会いたい」

たった1回の時間が誰かの"人生の一部"になる
そんな仕事が他にあるだろうか

性感はただの快感提供じゃない
心と身体を同時に癒せる、究極の信頼関係なんだと思いました

そして——僕は気づきました

お客様はただ"気持ちよくなりたい"だけじゃない
満たされない寂しさや、誰にも言えない苦しさをそっと受け止めてほしくてこの世界を選んでいる人もいる

触れる手の強さも
声をかけるタイミングも
沈黙の時間さえも

すべてその人の"温度"に合わせて調整する

マニュアルなんて存在しない
一人ひとりと感情と感情でぶつかる

だからこそこの仕事は——
僕が今までやってきたどの表現よりもリアルで残酷で美しいと思いました

④へ続く