12/05 15:52 UP! 速度を変えると途切れる理由。中イキと脳の予測の話。NAOKI(ナオキ)(32歳)
僕は普段、身体の仕組みや解剖学を調べながら、
人の“感じ方”と“反応の違い”について考えることが多い。
その中で、相談を受けるテーマに
「中で感じたいのに、途中で感覚が消えてしまう」
というものがある。
これは精神論でもなく、相性の話だけでもなく、
身体の神経や脳の処理の仕組みが関係している。
今回はその “リズム刺激” と “脳の予測” の話を
いったん整理しておきたいと思う。
変にスピリチュアルな話でもなく、誇張でもなく、
人の身体がどう反応しているのかを淡々と整理する、
というスタンスで読んでもらえたら。
■ 中で起きていること
一般的に「中イキ」と呼ばれる感覚は、
膣の前壁、いわゆる Gスポット周辺の刺激で起こることが多い。
ここには、
- 尿道周囲の海綿体
- その周りを覆う柔らかい組織
- 多数の神経終末
が、層になって存在している。
特に反応に関わる神経は、
- 陰部神経(外性器の感覚)
- 骨盤神経(副交感神経系)
- 下腹神経(交感神経系)
など、複数の経路が重なっている。
つまり “一点のスイッチ” ではなく、
“複数の神経が連続して処理している” ということだ。
■ なぜ一定が有利なのか(脳の予測)
人の脳は、刺激を受け取ってから考えるのではなく、
次の刺激を予測しながら処理する。
一定のリズム
- タイミングが予測しやすい
- 処理が安定する
- 快感が積み上がる
逆に、急に止める、速くする、力を変えるなどの変化が起きると、
脳の予測と刺激のタイミングがズレる。
この“予測のリセット”が、
「さっきまであった感覚が途切れる」
という体感として出やすい。
■ 自律神経との関係
快感には、交感神経・副交感神経の両方が関わる。
- 副交感神経優位 → リラックスと血流増加
- 交感神経優位 → 警戒・緊張・準備
深い性感が高まりやすいのは、
副交感がベースにありつつ、
少しずつ興奮が上がっていく状態。
刺激の変化が大きいと、
警戒のスイッチが入りやすく、
力が入ったり、思考が戻ったりする。
一定のリズムは、
この“安心した集中”を壊しにくい。
■ 「強さ」より「積み重ね」
刺激は、単発の強さより、連続性の方が影響が大きい。
- 弱めでも一定
- 予測できるテンポ
- 体が変化を追える速度
この条件が揃うと、
脳は「快の積み上げ」を行いやすい。
逆に、強すぎる刺激は
痛みや過敏を引き起こしやすく、
結果として反応が途切れることもある。
■ まとめ(理解とスキル)
中イキに関して「テクニック」の話になることが多いけれど、
その前に “身体がどう処理しているか” の理解があるかどうか で、
同じ動きでも結果が変わる。
スキルは大切。
でも、どんな刺激が蓄積して、どんな変化が途切れるのか。
その理解があると、技術は“操作”ではなく “寄り添う動き” に変わる。
知識とスキル。
どちらか一方ではなく、両方が揃うと
身体が見せる反応は、まったく違うものになると思う。
03-3528-6814