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12/19 16:57 UP! マッサージと感度の関係を生理学で考えるNAOKI(ナオキ)(32歳)

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NAOKI(ナオキ) マッサージと感度の関係を生理学で考える

今日は「マッサージを受けると、なぜ感度が上がるのか」というテーマを、生理学と解剖学の視点で整理してみます。

「血流が良くなるから」という説明で終わらせず、
神経、ホルモン、そして脳の働きという、少しミクロな視点まで深掘りしてみます。

“身体の中ではこれくらい緻密な変化が起きている”という事を知るだけでも、少し面白く、人によっては安心材料になるかと思います。

■ 「神経系のモードが切り替わる」


マッサージの最初の効果は「リラックス」ではなく、「自律神経の配分が変わる」ということです。
興奮や緊張を司る交感神経が少し静まり、リラックスを司る副交感神経が優位になる。
この“モード切り替え”が感度に影響します。


・緊張状態では、身体は「守る」「耐える」方向に働きやすい
・副交感優位になると、触覚や内臓感覚を「受け取る」方向にシフト
・皮膚や粘膜の感覚受容器の閾値(感じ始めるライン)が下がる
・「痛みにくく、心地よさを拾いやすい」状態に近づく

つまり、マッサージは“気持ちいいスイッチを入れる”というより、
「感じ取りやすい環境」を身体側に用意させる作業でもあるんです。
 

■ 皮膚には「気持ちよさ専用のセンサー」がある


私たちの皮膚には、温度や痛み、圧だけでなく、「ゆっくり撫でられる刺激」に反応する神経があります。
特に有名なのが C-tactile線維 と呼ばれる感覚線維です。
これは単に触る刺激ではなく、“心地いい触れ方”を受け取るための回路と言われています。


・ゆっくり、やさしく、持続的なタッチを好む
・反応先は「理性的な脳」よりも「情動を司る脳」
・安心・親密・受容の感覚とリンクしやすい
・触覚が「快」に変換されやすい準備を整える

つまり、ただ皮膚が刺激されているのではなく、
“心地よさとつながる神経回路”が起動している、という話です。
 

■ ホルモンと神経伝達物質の変化も見逃せない


ここから少しミクロな話。
心地いい刺激が続くと、脳内ではいくつかの物質が静かに働き始めます。


・オキシトシン
 安心感・親密感・信頼感に関わるホルモン
・エンドルフィン
 痛みを和らげ、快の感覚をサポート
・ドーパミン
 「心地よさへの期待」を高め、感覚の注目度を上げる
・セロトニン
 気分を安定させ、自律神経を落ち着かせる



これは「テンションを上げる」というより、
“身体と心が同じ方向を向く準備を整えていく”プロセスに近いです。
それが結果として、感度の土台をやさしく上げていきます。
 

■ 「血流が良くなる」も、もう少しだけ正確に


もちろん血流改善も大切です。
ただ、「温まる→敏感になる」という単純な話ではありません。

・副交感神経の働きで血管が少し開きやすくなる
・一酸化窒素(NO)などの血管拡張に関わる物質が働く
・末梢組織の環境が整い、感覚受容器が働きやすくなる

血流が良くなるのは“結果”であり、
実際には神経・ホルモン・情動が絡み合った上で成立する「複合反応」なんです。
 

■ 最後に、「意識の向き方」が変わる


身体の準備が整うと、脳の「注意の向き方」も少し変わります。
外界への緊張や警戒より、自分の内側の感覚に注意が向きやすくなる。
これを心理学では 内受容感覚(インターセプション) の変化とも言います。

・外からの刺激に耐える身体から
・内側の感覚を味わえる身体へ
・「少しの刺激でも、丁寧に拾える」状態に近づく

そう考えると、
マッサージ後に“感じ方が変わる”のは不思議なことではありません。
身体の準備、心の準備、そして脳の準備が、同じ方向を向くからです。

■ 結論


マッサージは魔法ではありません。
でも、感度を“無理に上げる”ものでもありません。

神経、ホルモン、血流、そして意識。
それらが静かに整っていく結果として、「感じ取りやすい身体」になっていく。

大切なのは、テクニックを神格化することではなく、
身体の仕組みを少し理解して、安心して身を委ねられる環境を整えることだと思っています。

もし、マッサージのあとに性行為があるなら、
科学的に見ても「少し優しい世界が待っている」可能性があると言えます。、
いつもと違う心地よさを味わえるといいですね。

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